高清水の蔵だより

高清水がもっとおいしく飲める話 〜これぞ御所野蔵の真骨頂〜

2021年04月23日

質の高い特定名称酒の安定供給をめざして、1998年から操業を始めた御所野蔵。その基本設計から密に関わった加藤均・御所野蔵初代杜氏を長年悩ませたのは、新しい蔵ならではと言える、きれい過ぎる環境でした。

「現代の蔵は高い次元で安定した酒造りにはうってつけなのですが、複雑な味わいの酒がなかなかできてこない。そこで生酛仕込みに目をつけたのです」(加藤杜氏)

江戸時代に確立されたとされる生酛仕込みは、空気中や自然に存在する菌を取り込んで乳酸を生成し、酵母を増殖させて酒母を造るのが特徴。近代製法に比べ手間がかかりますが、芳醇(ほうじゅん)かつ複雑な味わいの日本酒を生み出す手法として知られています。

最新設備が整う現代の蔵に投下された伝統の技。互いに相反する要素の出会いは、唯一無二の生酛特別純米酒を生み出しました。新時代の味をぜひ一度お試しください。

20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。20歳未満のお酒のお申込はお受けできません。